この度、京都市西京区にお住まいのO様邸にて、屋根の葺き替え工事を行いました。

O様邸の屋根は、築年数の経過とともに老朽化が進んでおり、特に大きな課題となっていたのがいぶし瓦による土葺き屋根でした。
この伝統的な工法は、断熱性能の高さや遮音性の高さから多くの日本家屋に採用されていましたが、一方で非常に重いという特性を持っています。
O様邸の屋根も例外ではなく、瓦のずれや破損が複数箇所で見られ、すでに雨漏りが発生している状況でした。
お客様からは、天井に染みができているというご相談もいただいており、早急な対策が必要とされていました。

さらに、O様邸は旧耐震基準で建てられた建物であり、その重い屋根が建物全体にかける負荷は決して小さいものではありませんでした。
建物の耐震性は住まいの安全を守る上で最も重要な要素の一つです。
そのため、雨漏りの修繕と並行して、建物の耐震性能向上もO様ご家族にとって切実な願いでした。
これらの課題を同時に解決できる最適な方法として、今回私たちがO様にご提案させて頂いたのが軽量で耐久性に優れたガルバリウム鋼板への葺き替えです。
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンを配合しためっき層を持つ鋼板で、非常に錆びにくく、長期間にわたって美観と性能を維持できる特性があります。
何よりも、従来の瓦屋根と比較して圧倒的に軽量である点が大きなメリットです。
このガルバリウム鋼板を採用することで、まずは雨漏りの根本的な原因であった瓦の破損やずれを解消し、O様のお住まいを雨水からしっかりと守ることが可能となりました。

そして、軽量なガルバリウム鋼板への変更は、O様が最も懸念されていた耐震性能の向上にも大きく寄与しました。
屋根の重量が軽くなることで、地震発生時の建物にかかる揺れの負担が大幅に軽減され、建物全体の構造が安定します。
これにより、旧耐震基準の建物であっても、現代の耐震基準に近づけることができ、O様ご家族の安心・安全な暮らしを未来にわたって支える基盤を築くことができました。

また、今回の工事において、京都市が実施している耐震工事への補助金制度を積極的に活用することができました。
お客様にはこの制度をご案内し、申請手続きをサポートさせていただくことで、工事費用のご負担を軽減し、よりお得に質の高い改修を実現することができました。
このような補助金制度の活用は、私たちにとってもお客様に寄り添った提案ができる重要なポイントだと考えております。

工事完了後にO様ご家族からお喜びのお言葉を頂戴し、伊藤建装のスタッフ一同、大きな喜びと達成感を感じました。お客様の笑顔こそが、私たちの仕事の原動力です。

伊藤建装は、地域の皆様の「建物のホームドクター」として、
今回のような屋根の葺き替え工事はもちろんのこと、外壁塗装、内装リフォーム、水回り改修など、お住まいに関するあらゆるご相談を幅広く承っております。
どんなに小さな疑問や不安でも構いません。建物に関するお困りごとがございましたら、いつでもお気軽に私たちにご相談ください。
経験豊富な専門スタッフが、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な解決策をご提案し、安心で快適な住まいづくりを全力でサポートさせていただきます。